文章力や作文スキルに自信はありますか?
プロのライターでもない限り、確信を持って「ある」と宣言できる人はあまり多くないでしょう。
私は編集者としていろいろな文章を読んできました。うまいか、そうでもないかを判断する基準はいくつかあります。一部をチェックリストにしましたので、「そう思う(2点)」「どちらとも言えない(1点)」「そう思わない(0点)」の三つの中から選び、ご自身で採点してみてください。深く考えず、普段書いている時の気持ちを思い出して回答しましょう。
診断に使いますので、質問番号とその点数もメモしてくださいね。
13番の質問は「そう思う」だから、「2点」と横に書いておこう。
作文スキルチェックリスト
- 読みやすいように読点(、)はたくさん使う。
- 感情を表したいので、かぎかっこやびっくりマークなどをよく使う。
- 気持ちを素直に表せるので、話し言葉を使って文を書くことが多い。
- 専門用語や流行の言葉、外国語由来の言葉を使い、自分がその分野に詳しいことを示したい。
- 「〜だと思います(〜だと思う)」「〜かもしれません(〜かもしれない)」「〜とされています(〜とされている)」などの文末が多い。
- とりあえず書き始めてから考えをまとめることが多い。
- 書いているうちに書きたいことがどんどん湧くので、想定したより長くなることが多い。
- 丁寧に説明したいので、キーワードや大事なことは繰り返して書く。
- 文章の題名を付けるのが苦手もしくは面倒だ。
- 他の人が書いた文章の方がうまいと感じるので、よくコピぺしている。
- 辞書を1冊も持っていない。または、持っていても長年使っていない。
- 夏休みの宿題では、読書感想文が最も嫌だった。
- 書き終わった文章を読み返すことはない。
- 自分の書いた文章を知らない人に読まれるのは恥ずかしい。
- 自分の文章の問題点を指摘されたくない。
採点方法
「そう思う」=2点
「どちらとも言えない」=1点
「そう思わない」=0点
合計が30〜20点だった人
大勢の人に読まれる前提で文章を書いた経験があまりないでしょうか?
仕事などで必要があって書いた文章を、家族や友人に読んでもらい感想を聞いてみましょう。「これってどういう意味?」「この語句の意味を教えて」などの質問に素直に耳を傾け、普段の会話と同じように親切に説明してあげましょう。
「書く」のではなく「読んでもらいたい」「分かってもらいたい」意識を持つと、あなたのことを知らない人にも伝わる文章に変わります。
合計が19〜10点だった人
文章にクセがあるようです。
「そう思う」と回答した設問が多かった番号をもとに、どんなクセか予想しましょう。
1〜4に「そう思う」をつけた人
読む人の立場になって書いていますか? どんな人が、どんな場合にあなたの文章を読むか想像して読み返してみましょう。自分では分かりきった内容でも、読み手が持っている知識や経験はあなたとは全く違う可能性があります。
5〜9に「そう思う」をつけた人
文章はぶっつけ本番で書くものだと思っていますか? 今のままでは、何が言いたいか分からない文章を書いている可能性があります。人に分かってもらうための文章は、書き始める前の準備が大事です。
10〜15に「そう思う」をつけた人
文章を書くことに苦手意識や面倒臭さを持っているようです。文章を書く力はスキルとして身につける意識がなければ向上しません。まずは書いたものを親しい人に読んでもらい、率直な感想を聞いてみましょう。
合計が9〜0点だった人
書いた文章を他の人に読んでもらう経験が豊富なようです。実際には「上手な文章」かどうかは目的によって判断が分かれます。スキルに安住することなく、「今、この相手には何をどう書けばいいのか?」を問い続けましょう。
簡易診断で自信が揺らいだ方へ
書くのは自分の作業ですが、できた文章は読んでもらってこそ意義があります。つまりコミュニケーションです。
これまでに1万本以上の記事を書き、読まれた経験があるからこそみなさんにお伝えできるスキルがあります。「書くのに自信がない」方はもちろん「自分の文章のクセを知りたい」「伝わっているか自信がない」という方は、ぜひ無料相談にお申し込みください。