メディアに取材・掲載してもらいたいなら8月がいい理由


どんな業界でも繁忙期と閑散期があります。メディアの場合は盆と正月、つまり8月と1月が閑散期。実はメディア掲載の狙い目ということはご存じでしたか?

理由と、掲載につながるプレスリリースの特徴をご紹介します。

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基本的には年中無休、でも記者だって人間

年がら年中ニュースを目にするのでメディアに休みはないとお思いかもしれませんが、記者やディレクターなど“中の人”たちも夏休みを取るのです。

ただし、「みんな揃ってお盆時期に」ではありません。もしその期間に大きな事件や事故が起きて「みんな休みだから取材に行ける人がだれもいない」というわけにはいかないのです。交代で順番に取得します。

Ayan

休みは「7月から9月までの間に1週間、ただし土日含む」とかの条件で取っていました。

とはいえ、お盆にはニュースの数が絶対的に減ります。理由は簡単。官公庁や企業が休みになるからです。取材対象が休みだから、記者も休めるというわけです(裁判官も休むので、判決公判なども減ります)。

ただし、ニュースの枠がなくなるわけではありません。テレビも、平常時より短くなりますがニュースの時間は必ず確保してあります。「今日はニュースがありませんでした」というニュースは聞いたことがありませんよね。

平穏な日は、動物園や海、山などでのイベントを取材してニュースにします。いわゆる「ヒマネタ」です

「ホッキョクグマに氷のプレゼント」ってニュース、毎年見るような……

また、記者は夏休みを取る前に枠を「埋める」記事の提出を求められます。夏休みの間は、突発的な事故や事件を除けば普段報じているようなニュースも減ってしまうのです。これを「夏枯れ」というのですが、その対策として事前に記事を用意しておくのです。

朝日新聞社が毎年8月に高校野球の大会を主催するのも、元は夏枯れ対策でした。載せるニュースがないなら作ってしまえというわけです。

Ayan

こうした催しを「メディアイベント」と呼びます。日本以外の国でもあるようですよ。

ニュースが少ないのですから、メディア掲載の狙い目。7月に入ったらプレスリリースを準備しましょう

夏枯れ対策で重宝されるプレスリリースの条件

普段からプレスリリースを配信するのに慣れている企業ばかりではありませんよね。一度も書いたことがなかったり、何度か書いてみたけど一向にメディア掲載されなかったりという方もいらっしゃるでしょう。夏枯れ対策だけでなく、普段から実践すべき書き方を三つご紹介します。すぐに実践できますのでぜひ取り入れてください。

①データを添え、正確で客観的であるとアピールする

一番のおすすめは、統計やアンケートをプレスリリースに取り入れること。統計などの調査を使うと業界の動向や背景も分かるので、長尺の記事を作りやすいのです。

アンケートはGoogle Formsなどを使って自社で用意することもできますが、質問票の設計が面倒だったり、回答者数が思うように集まらなかったりと時間や手間がそれなりにかかります。簡単なのは、総務省統計局の「社会生活基本調査から分かる47都道府県ランキング」。2021年実施の社会生活基本調査に基づき、さまざまな“ケンミン性”が明らかになっています。

調査結果をただ紹介するだけではニュース性がありません。あくまでも主体はみなさんのビジネスです。調査と関連づけ、「だからこの商品を開発した」「だからこのサービスが必要」という構成を心がけましょう。正確で信頼性の高いプレスリリースになります。ぜひ取り入れてください。

②日持ちのする情報にしておく

2点目のおすすめは、長期間続く(日持ちがする)内容にすること。前述のように何か事件や事故が発生すればそちらが報じられます。開催日が決まっていて変更できないイベントなどだと、万が一何か起きた場合、だれも取材に来ない……などということもあります。何も起きない、平穏な日が来たらその時に掲載されるのです。

発表した次の日に掲載されるかもしれないし、1カ月後かもしれません。いつ掲載されてもいいような内容にしておくと、記者も編集者も取材しやすくなります。

③分かりやすい日本語で書く

近年はメディアも景気が悪く、記者の絶対数が減っています。1人でこれまでより多くの記事を書かなければいけない中、プレスリリースは貴重な情報源。読みやすく、何がニュースなのかすぐに理解できるように書いてあげると取材・掲載されやすくなります。

逆に、内容は面白いのに日本語が読みにくかったり、内容が正確かどうか疑わしかったりすると、取材・掲載してくれるメディアが限られてしまいます。プレスリリースは公式情報です。せっかく用意するのですから、ダブルチェック、トリプルチェックも厭わず、最低でも誤字脱字のないプレスリリースに仕上げましょう。

プレスリリースをはじめ、メディア対策のご相談に乗ります

メディアでの実務経験をもとに、メディア対策やプレスリリースのアドバイスをしています。まずは無料相談からご用命くださいね。

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